こんにちは!キャンディDJです
今日はNetflixで配信されている映画【ボーイズ・イン・ザ・バンド】をご紹介します!
私も大好きなドラマ「Glee」や「POSE」で有名なライアン・マーフィーのプロデュース作品と言うことで、公開されるのを楽しみにしてました!!
この映画は、オフブロードウェイの舞台を映画化した作品で、1968年にオフブロードウェイで初演、1970年には映画化、2018年にブロードウェイでリメイクされ、2020年今作でまた映画化となった歴史的なLGBTQ作品です。
日本でも、最近舞台がリメイクされ話題になりましたね。
この映画1960年代のニューヨークを舞台にしており、ゲイ達が開いた誕生日パーティーの裏側を描いているんですが、何とも重たい作品でした・・・
映画あらすじを見るととても楽しそうなんですけど・・・
そして、この映画最大の魅力は主演者が全員、本当にゲイという所ですね。
なのでゲイ特有の絶妙な心境を、見事に表現しており、後半からは圧巻の演技を堪能する事ができます。
では色々と解説していきたいと思います
最後までお付き合い宜しくお願い致します。
ボーイズ・イン・ザ・バンドあらすじ
1968年7月、マンハッタンのアッパー・イースト・サイド。
マイケルは友人のハロルドの誕生日パーティーを主催することになった。
マイケルとハロルドは同性愛者であり、パーティーには同性愛者の仲間たちだけが参加する予定だった。
ところが、マイケルの異性愛者の友人、アランが飛び入りでパーティーに参加することになり、何事もなく終わるはずだったパーティーで波乱が巻き起こってしまう。
引用元 wikipedia
キャスト
マイケル役 ジム・パーソンズ
アルコール依存性で、生活保護貰いながら暮らしている。
ストレートのアランが起こした事件で怒りが爆発。
「今まで最も愛した人に電話する」ゲームをやるといいだし、アランや他の仲間達の秘密を暴こうとし波乱を起こす。
ハロルド役 ザカリー・クイント
View this post on Instagram
32歳の誕生日を迎えた、今回の誕生日会の主役。
辛口だけど、冷静なタイプで今回の波乱が起きてからのまとめ役。
ドナルド役 マット・ボマー
マイケルの身体だけの関係なのか、元カレなのか謎。
読書好きの好青年でかなりのイケメン。
前にラリーと身体だけの関係を持った事もあり、パーティで再開し気まずい雰囲気になる。
ラリー役 アンドリュー・ラネルズ
自由な恋愛を楽しむ、プレイボーイ
ハンクと恋人で同棲してるおり、ハンクの束縛に嫌気を差している。
しかしハンクの事を愛していない訳ではないが、もっとゲイライフを楽しみたいと考えている。
ハンク役 タック・ワトキンス
既婚者で、ゲイである事を隠している。
ラリーの浮気を知っているが、見て見ぬ振りをしている。
エモリー役 ロビン・デ・ヘスス
見た目、仕草、しゃべりから一発でゲイと分かる、オネエキャラ。
ストレートのアランから、気持ち悪いと不当な理由で喧嘩となり暴行を受ける。
バーナード:マイケル・ベンジャミン・ワシントン
図書館に勤める、黒人で優しい性格。
エモリーと仲が良い。
アラン役 ブライアン・ハッチソン
今回唯一のストレート。
マイケルの大学時代の友達。
パーティの当日、泣きながらマイケルに話があると電話してくる。
ゲイであることを内緒にしてたマイケルはアランが来ることを嫌がったが、心配になり了解する。
パーティーに現れたアランは、異様な雰囲気に驚きを隠せずにいた。
特に女っぽいエモリーの事が気に入らず、暴行を加えてしまう。
因みに今回ストレート役を演じたブライアン・ハッチソンも同性愛者をカミングアウトしております。
カウボーイ役 チャーリー・カーヴァー
エモリーがハロルドの為に雇った、コールボーイ。
若くて、筋肉質だが、頭が悪く天然の発言が多く周りをしらけさせる。
しかし憎めない、ピュアな心を持つ。
今回の唯一の癒しキャラ。
見どころ・感想
主要キャストが全員ゲイ
この映画は、主要キャストの出演者が同性愛をカミングアウトしております。
ゲイライフを楽しんでいるリア充感から、喧嘩になりドロドロな喧嘩をするところまで演技がリアル!
そして登場人物一人の一人の、キャラクターが見事に表現されております。
色んなタイプのゲイが描かれていて本当に面白かったです。
友達同士で、チクチク嫌みを言い合う所などとてもリアルでしたw
2019年にブロードウェイで舞台化されたときのキャストと同じみたいなので、息もぴったりでしたね。
複雑過ぎる恋愛関係
登場人物が多いせいか、恋愛関係が複雑過ぎて結構脳内がパニックになってしまいましたw
マイケルは結局誰が好きだったのか、いまいち掴めませんでしたね・・・
皆に嫉妬してる感じもありましたし、結局ドナルドと付き合ってるの?友達なの?と頭でグルグルしちゃいましたw
そしてラリーとハンクのカップルもこれまた複雑でした
自由奔放に、恋愛をしたいプレイボーイのラリーと、束縛してしまうハンク。
でもラリーは、若いという事もありもっと他の人とも遊びたいけど、本当に好きなのはハンクみたいなんですよね。
家族みたいな関係は欲しいけど、まだ遊びたい気持ちも抑えられないんですかね・・・
ハンクも嫌われたくないから、本当の気持ちを今まで言えず。
複雑な関係に胸がいっぱいになりましたね。
最終的にはこの二人本音で話せてたから良かったですけど、その後長く続いたのか気になる所ですが・・・
因みにこの二人プライベートでも付き合ってると言うことで、演技のリアルさが更に増してました。
LGBTQ差別問題
舞台になった1968年は同性愛は禁じられ、当時はバレたら逮捕させる時代。
そんな差別が絶えなかった時代。
特にドキュメンタリーではその事について触れております。
そんな時代に、上演したこの作品は本当に歴史的な作品ですよね。
本編でも、差別的な扱いを受けている事を告白してるシーンがあります。
オネエキャラ全開のエモリーは過去の恋愛で、傷ついたことをゲームで告白。
当時好きだった男友達に「友達になって」と告白します。
次の日その友達がばらし、変な噂がたってしまいます。
きっと子供の頃から、自分に正直だったから同性愛が禁じられてる時代でも隠し通せなかったのでしょうね。
パーティーでも、ストレートのアランに暴行を受けますが、あっけらかんとしてましたもんね。
エモリーみたいな人を自己肯定感が高いと言うんでしょうね。
主役ジム・パーソンズの演技がスゴい
この映画、主役のマイケルの演技力が凄くて茫然としてしまいましたw
精神的に不安定な所を表現するのがとてもリアルなんですよね。
最後自分が暴走し、暴言を吐きパーティーをぶち壊した事を、後悔し泣き崩れます。
そして最後に「もっと自分を好きになれたらいいのに」と呟く姿は何とも言えない気持ちになりました・・・
皆と楽しく過ごしたい、皆と愛されたいと気持ちがきっとあったと思います。
しかし他人を傷つけまた後悔の繰り返し・・・
自分自身を大切に出来たら、こんな悪循環もなくなるのだろう・・・と思う姿は多くの人が共感できると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
近年色々と、LGBTQを扱ったドラマや映画も増えました、元祖ともいえる作品。
哲学的要素も多く、重めの内容ですが見た人が色々と解釈出来る素晴らしい作品だと思います。
前半のキラキラしたゲイライフから一転、告白ゲームのあのドロドロさにはどっと疲れてしまいますがw
でも主役ジム・パーソンズの演技は圧巻なので多くの人に見ていただきたいと感じます。
では本日はこの辺りで失礼します!!
最後までお読み頂きありがとうございました!